覚書20210323 LGBT勉強会、国立市訪問
今日は有給休暇をとって区議会の総務企画委員会で行われていたLGBT勉強会の傍聴をしたあと、某市のLGBT施策を聞きに行った。
まずは勉強会の方。
「LGBTQはいないのではなく見えていないだけ」というテーマはまさに、と感じた。そう、いないわけじゃなく、見えないのだよな、と。地域での活動を始めてから、保守的な地域だからということもあるけれど「本当にいるのか」「当事者はあまり困っていないのではないか」みたいな話を非当事者さんに聞くことがたびたびあって、そうか……本当に見えていないのだな、と思った。無理もない。当事者である私の両親ですら、そうだった。
でも、環境によってカミングアウトを受けたことのある人の割合が変わると言う話は、やっぱり、と思った。なんとなくもやもやと感じていたことが、言語化された気持ち。
当事者は、「言う人を選ぶ」から。言っても大丈夫という信頼感のある場であれば、みんなカミングアウトする。そうでない場合は、隠そうとする。だから、カミングアウトしやすい環境づくりが必要。こう書くとあたりまえのことのように見えるけど、当事者として日頃暮らしているうちに、カミングアウトせずに隠して生きること、いかにカミングアウトしても大丈夫そうな人を見極めるか、の方が当たり前になってしまっていたんだなということに気づかされた。安心してカミングアウトできるように環境を整備して欲しいって言っても、いいんだなあ……。
他に示唆を得たことは以下。
- 研修はしつこいくらいやっていい。特に対人支援職。(逆に言うと1回やったからやってる、とは言えないのかもと感じた。)
- 意外と広報誌って見てるし効果ある。
- レインボーカラーのものをアライの証明として付けてもらうのもいい。(当事者であることも見えないけどLGBTフレンドリーであることも見えない)
- トイレや更衣室は「LGBTsのため」だけじゃなく、他の困った人のためになることもある。(例えばパニック障害などで人が密集する場所がダメな方などのためにもなる。)
国立市の方にお話を伺った件。
そもそも、国立に向かいながら気づいたんだけど、あれだけ荒川区の男女共同参画センターで何をやっているのかネットで調べても出てこなくて、実際に行ってもコロナ禍で閉まっていて(そもそもJR主要駅にないし)、図書館でもらった広報誌でやっとこさ少し情報が得られる、みたいな男女共同参画センターが。国立市のHPめちゃくちゃどんな活動をしているのかわかりやすい。そしておそらく、かなり活発かつ意思をもって運営されている。
お話をうかがったところ、本当にこだわりを持ってやられていて、「制度だけでなく理念、理論だけでなく心が大事」、「人がきてもこなくてもやる」、「女性や育児などLGBTテーマでなくても、どんな時でもLGBTに関することを入れ込む」、「空気は変えられる」などもう本当に、勉強になることばかり。すごい。
さてちょっとでも、こういう学びを地元に還元できることはあるのかな、と考えている。
少なくとも、自分たちの団体が、ゆくゆくは困っている当事者の声を吸い上げられるような団体になれるように、少しずつでも動いていきたいなあ……。